煙突飛行(=暖炉から暖炉へと瞬間移動)する魔法を使う時に使われるキラキラ光る魔法の粉。
イグナチア・ワイルドスミスが発明した。
暖炉の炎にこの魔法の粉をひとつまみふりかける。
すると炎がエメラルド・グリーンに変わり、激しく火柱を立てて燃え上がる。
そうしたら、その炎に飛び込みながら、行き先を叫ぶ。
すると、身体が独楽(こま)のように高速回転し、轟音のために耳がしばらく聞こえなくなる。
移動中は、輪郭のぼやけた他の魔法使いの家の暖炉がちらちらと見えては通り過ぎていく。
やがて目的地の暖炉に近くなると回転が遅くなり、目的地の暖炉に到着する。
暖炉に飛び込んだ時にはっきりと発音しないと、間違った場所に飛ばされてしまう。
ハリーは飛び込んだ際に熱い灰を吸い込んでしまい「ダ、ダイア、ゴン横丁」とむせながら言ったため、到着した先は「ボージン・アンド・パークス」の店内であった。
瞬間移動に使われるだけでなく、頭だけを別の遠く離れた家の暖炉に現して、相手と会話することができる。
ハリーは、5年生の時にこの方法を使い、ホグワーツのアンブリッジの暖炉から頭だけを出して、グリモールド・プレイス12番地に移動して、シリウスと話をした。
Floo powder(フルーパウダー)のflooとは、英語flue「煙突の煙道」「(方言)小さな煙突」からの造語。
第2巻04-071
第6巻01-上013