紀元前382年にダイアゴン横丁で創業を開始した、高級杖メーカー店。
伝統ある店の中は薄汚く、手狭で、古めかしい椅子が一つとカウンターが一つ。
壁一面には、うず高く積まれた魔法の杖が収められた小箱がウン千箱もある。
魔法の杖には、一生モノとなるように丁寧に樹木から削り取られた多種多様な杖材があり、その杖には、魔力が秘められた魔獣の毛や体の一部が練り込まれている。
樫の木、イチイ、ニワトコ、柊(ひいらぎ)などにユニコーンのたてがみや不死鳥の尾羽根などを練り込んである。
店主のオリバンダー老人は、来客者が求める最も相応しい杖を探し当てる名人である。
魔法界随一の杖利きの達人である。
第1巻05-124
第6巻06-上161