醜い老婆の姿をして、人を食らう恐ろしい鬼の婆さん。
第4巻でダンブルドアが魔法界の面白いジョークとして「トロールと鬼婆とレプラコーン」の話をしようとしたが、
マクゴナガルに咳払いされ、話すことをやめた。
ハリーは寝泊まりしていた「漏れ鍋」のフロアで、分厚いウールのバラクラバ頭巾を被り、こっそりと生の肝臓を注文している鬼婆を見かけた。
第1巻では、「闇の魔術に対する防衛術」の専任教師を務めたクィレルが、我が身の正体をあばかれまいと、たえず怯えたふりをしていたが、
その虚弱振りをハグリッドは、「鬼婆といやーなことがあったせい」が原因だと睨んで解釈していたが、それは勘違いであった。
ホノリア・ナットクーム(1665-1743)は鬼婆改善教会を設立して、名を馳せた。
ハッグ(hag)とは、古い英語で「魔女」を意味し、真夜中に寝ている人のお腹の上に飛び乗って、悪夢を見せると信じられていた。
あやしげな妖術を大鍋でコトコト煮込み、不気味に笑う老婆のことをハッグと呼んだが、超自然に生活する老婆をハッグとも呼んだ。
第1巻05-108
第6巻21-下224