魔法使いならば誰でも持っている守護霊を呪文で操ることができる。
守護霊を出すこの呪文を唱えると、まばゆい銀白色に光る霊が飛び出して、その魔法使いを庇護する。
吸魂鬼（ディメンター）やレシフォールドとの間に割って入り、盾になってくる頼もしい保護者だ。
魔法使いによって、創り出される守護霊の形は様々である。
ハリーの守護霊は「牡鹿（おじか）」
チョウの守護霊は「白鳥（スワン）」
ハーマイオニーの守護霊は「カワウソ」
「ダンブルドアの守護霊は「不死鳥（フェニックス）」
ディーン・トーマスの守護霊は「何か毛むくじゃらなやつ」
守護霊を出すことは大人でも難しいとされている。
ハリーは13歳の時に有体の守護霊（はっきりと形を持っている守護霊のこと）を創り出すことに成功している。
魔法法執行部部長アメリア・ボーンズはまだ少年であるハリーが守護霊を創り出したことに心底驚いている。
呪文が正しくかからなければ、杖先から銀白色の煙のようなものしか出てこない。
第5巻DA会合において、守護霊を出す練習をした会員たちはことごとく失敗している。
ラベンダー、ネビルが杖先から出したのは銀色の煙が弱々しく出て来るだけであった。
リトル・ウィンジングが吸魂鬼に襲われ危険にさらされた時、ハリーは彼を救出するために創り出した守護霊に「やっつけろ！」と
命令を出した。この命令に従って、守護霊は吸魂鬼へと向かっていったので、唱え、創り出した者の命令をある程度聞くようである。
映画「不死鳥の騎士団」の中では、ルーナの守護霊は「野うさぎ」
ロンの守護霊は「テリア犬」であった。
JKRによると、不死鳥の騎士団のメンバーたちは、自身が創り出す守護霊によって、いつでも連絡を取り合えるとのこと。
守護霊で連絡を取り合えるという手法については、不死鳥の騎士団のメンバーのみ知っている秘密の使い方という。
守護霊がしばしば最強の攻撃魔法と言われているのは、闇の魔法使いへの効果が絶大であること。
闇の魔法使いの攻撃に対しても強い防衛力を持つことにある。
さらに物理的な制約を受けず、防壁にも邪魔されること無く、いつでもクリティカルヒットできる強力な魔法であることが挙げられる。
守護霊に関しては、重複することがないため、騎士団メンバーの誰が送ってきたかものかも一目瞭然であり、個性のある魔法でもある。
第3巻12-308
第6巻08-上239
