蛇【serpent】
第1巻2章p.43
第6巻上2章p.58
スリザリン寮のシンボルとなっている動物。
スリザリン寮の創始者サラザール・スリザリンが蛇語を話すことができたため、スリザリンのシンボルとなった。
魔法界では、蛇は闇の魔術と深く関連している。
死喰い人の左腕に焼き付けられる闇の印は、髑髏から蛇が下のようにはいでて巻き付いている絵柄となっている。
復活したヴォルデモート卿は蛇のような顔であった。
ゴーントのあばら家の戸には、蛇の死骸が打ち付けられ、恐ろしい雰囲気を醸し出していた。
蛇は暗い地中に潜む習性があるため、死者の国とつながるシンボルとされてきた。四肢を持たず、地面を這いずり回る姿や冷徹な印象を与える眼などから、闇夜に通じる霊的な生き物として恐れられてきた。
ギリシャ神話では、テュフォン、ピュトン、ヒュドラといった数多くの蛇の怪物が描かれてきた。
旧約聖書では、イヴをそそのかし、禁断の木の実を食べさせた悪賢い生き物として描かれている。
悪に通じる生き物として描かれることが多い蛇だが、力や英知のシンボルとしても描かれており、古代北欧の戦士たちは、蛇の心臓を焼いて食べ、霊的な不思議な力と狡猾な知恵のご利益を求めたという。
脱皮を行い若返る、生まれ変わるという意味から「不死」「再生」の象徴ともなった。
ギリシャの医神アスクレビオスやヘルメスがもっている呪力のある杖カドゥケウスには、2匹の蛇が杖に巻き付いている。