イラクサ 【nettle】

投稿者: | 2018年10月20日

第1巻 8章p.205
第6巻上 10章p.303

 ゴーントの家の周囲に生い茂る植物。
肌荒れ、おできの治療薬の材料として用いられる。
イラクサで作られたイラクサ酒は、賢者の石を守る論理パズルに使われた。

クィディッチ発祥の地クィアディッチ湿原にイラクサの群生がある。
11世紀の魔女ガーティ・ケドルは、この湿原のイラクサを摘みに行って、
クィディッチの原型となる箒に乗った見たこともない奇妙なゲームを見て、
「くだらない。しょうもない」と悪態をついて酷評した。

イラクサは山地の湿地帯に群生する。酸を含む刺毛(しもう)がある多年草の植物。
イラクサに振れると腫れやかゆみなど肌荒れを引き起こす。

トゲの形が雷を連想させるため、北欧神話では、雷神トールにちなむ草として知られる。

チロル地方では、落雷除けとして、稲妻の形をしたイラクサをいろりの火にくべて、まじないとする。
トゲトゲのイラクサに尿をかけると刺々しい怒りっぽい性格になるという迷信がある。